【悲報】まだ4G

感染病最前線というわけではないが、医療従事者ということなので、先日件のワクチンを接種した。
せっかくなので、接種までの経緯などもふくめて体験を記録しておこうと思う。
また、自分の体験した副反応についても書いていく。先に断ると、副反応は体調や体質による個人差も多くあり、痛みへの閾値なども千差万別なので、※個人の感想です、以上の意味も価値もない文章だということを書いておく。

ワクチン接種の希望は、今から数ヶ月前に取られていた。
休職中のとき、まだ所属だった病棟から電話が掛かってきた。某コロのワクチンを受けるか受けないか。
ちょうどニュースでも、医療従事者から打っていくというような方針が取り上げられていた頃だったと思う。また、Twitterを見ていて、海外ニュースから副反応について切り抜いて不安を述べているツイートも見かけた。
師長にはその場で返答するように言われ、一瞬迷った。が、不謹慎なことを言うと人体実験にされるつもりでもいいやと思い、希望を出した。アレルギーも花粉程度、他のワクチンで著しい体調不良になった記憶もなかったというのもある。掛かりたくないという前向きな思いよりも、もともとメンタルがイカれてる死にたい人間なので、何で死んでも変わらないという投げやりな気持ちだった。世間に申し訳ないくらい、どこまでも不謹慎の極みだった。
ちなみに、アレルギー等以外の理由で拒否できたかは知らないし、拒否した人間がいたのかは分からない。

3月に復職をして、年度が切り替わる頃、ワクチン接種の話題がポツポツ出始めた。会場だとか人数だとか。二転三転していく状況を聞いて、スケジュール調整をしている感染対策管理の担当者は本当に苦労していたんだろうなと思う。ワクチンが届く日も、個数も、ギリギリまで不明瞭だったのだろうか。下っ端なので実情は知らんけど、いつ届く、何時に届くと、それすらも二転三転していた。外来の患者さんにも、世間話のように「もう打ったの?」と、たびたび聞かれることがあった。
結局、4月の半ば頃、ワクチンは何週かに渡って分割で届き、唐突に言われるがままのスケジュールで接種を受けることになった。

筋肉注射の実施経験は少しあったが、筋注を実施される側になるのは初めてだった。筋層に届かせるため針を深々指すとき、すげえ痛そう…と思いながらやってたあれを、自分が受けるのかと思うとドキドキした。
私が会場に行った日の摂取担当者は、ベテランの看護師だった。というか、恐らくはそうした人達が選ばれていたのだろうか。このワクチンに関しては、神経損傷のリスク回避のため、これまで教科書上でよく習う筋注の手技と、接種部位などが若干違う方法を推奨されていた。これは接種の流れ等を含めて、厚生労働省YouTubeで実技を見ることができる。
https://youtu.be/rcEVMi2OtCY


当日会場に行くと、問診医に問診票の内容チェックと簡単な健康チェックの質問を受けた。特筆するとすれば、私の場合は精神科薬を飲んでいる事、1回目については生理中だったことくらい。問診が終わると、担当の看護師によって注射が実施された。
力を抜いた左上腕に針を刺された。筋注は、驚くほどあっけなく終わった。痛みは、針を刺されるときくらいしか無かった。インフルエンザワクチンなんて液が入っているときが毎回痛いのに、と思ったが、液が入っているだろう最中、そんなものは一切なかった。あとで聞くと、先に受けた人達も同様だったそうだ。
接種後の観察時間中も何も起こらなかった。観察時間後も、普通に業務へ戻った。この時点での痛みはない。副反応は、翌日に出ると聞いていた。私の場合は、幸いにも翌日休みだったので、仕事への不安はなかった。せっかくなので、痛み止めを飲まずに過ごすことにした。
翌日の朝、腕に、針を刺されたところを中心に腫れたような痛みを感じた。が、たぶん私のは軽いレベルだったのだろう。気をつければ肩も腕も動かせるし、左腕を下敷きにしなければ強く痛まなかった。
ただ、ワクチン由来で痛み以外は何が起きてたか、正直分からない。残念なことに熱も計り忘れていた。体感で、発熱しているときのような不調ではなかったと思う。その日は、気力もなくほぼ寝たきりで過ごしていたが、運悪く生理最中でもともと調子が悪いことや、父の入院直後でメンタル的にも落ちていて、そちらの方が強かった気がした。ワクチンによる倦怠感かどうか特定出来なかった。
気力がなさすぎて、メンクリの定期処方以外飲まなかった。痛み止めを飲んでいたら少しマシになったのかもしれない。実際、先に受けた人たちは薬がよく効いたと聞く。
翌々日、ほとんど痛みは無くなっていた。左腕の接種部位を触ると、少し違和感はあったが、痛みというほどのものでもなかった。それも、その日の朝くらいで、あとは特に何もなかった。

2回目の摂取は3週間後に行なった。流れは1回目と同じだ。ただ、問診票には前回より抗うつ剤抗不安薬の定期処方が増えた事は記載した。
前回と同じく左腕での接種だった。前回より刺して液が入ってきたと思われるときに少し痛みが強いかなと感じたが、それ以外は特になかった。観察時間15分後も何も起こらず、前回同様、業務に戻った。ただ発熱する確率は高いとの事で、病院からカロナール2錠を支給された。
今回もまた、翌日が土曜日で休日だった。しかし、メンクリの受診予約が午前中だった。
さてどうなるか、とも思ったが、朝起きてみると、前回のように腕が痛いだけだった。痛すぎて着替えができないだとかそんなこともなかった。熱も36度台。いつも通りに支度し、10時頃の診察に向けて出かけた。
休日の受診の場合、薬を受け取ったあとによく寄り道をするのだが、今回ばかりは薬をもらってすぐ帰宅しようと思った。途中でで帰れなくなったり、何かあるのはやはり怖いので。ただ、晴れていたのでいつもより1つくらい前のバス停におりて、ウォーキングをかますくらいの余裕はあった。

昼頃に帰宅してすぐは暑くて食欲がなかったので水分だけで過ごしていた。しばらくして、母と取り留めのない事をべらべらと喋り続けていた。途中で熱を測ると36度台の平熱程度で、なんだか拍子抜けだなと愚痴ったりした。
だが、話しているうちに段々とテンションが高くなるのを感じた。私はよく、発熱時に異様にテンションがUREEYYYとハイになることがある。今回のテンションの高さがまさにそれだった。顔が赤いよ、と母に指摘された。来たかッ……!と熱を測ると37.1だった。久々の発熱に更にテンションがフィーバーした。

私は、このままどこまで熱が高くなるのか気になった。人生は人体実験だとか誰かが行ったか言わないか分からないけど、メンタルと肥満体型なこと以外は丈夫なので好奇心のほうが勝った。特に予定もなかったので、カロナールと水分と体温計を近く置いて、ベッドに横置き族になった。
途中で家族が出かけていった。カエルだから我慢できたけど人間だったら我慢できなかったかもしれない。熱発から2時間位して測定すると37.6だった。気がつくと眠っていて、起きた頃には夜だった。家族も帰ってきていた。熱は37.4度。上がりも下がりも大してなく、身体はだるいままだった。念の為入浴はせずに、メンクリの薬だけを飲んで就寝した。
翌日になると身体はだるいし腕も痛いが、熱は36度台に戻っていた。これで5Gに繋がるとワクワクしたが、田舎すぎて5G回線がまだ無かったことを思い出した。

もしもこれから受ける人が読んでいたら、特にためになる教訓はないが、痛みや熱を避けるならば、自分が体質的に使用できる解熱鎮痛剤を用意するのがいいのかもしれない。あとは、可能であれば翌日仕事など休めるほうがいいだろうと思う。体調も万全にした方がいい。女性なら、生理中に体調が良くないなら避けたいところだが、こればかりは予約がなので難しいかもしれない。また、他のワクチンでもそうだけど、持病等でかかりつけ医があるならそこで一言相談はしたほうがいいと思う。問診票にもそういう欄あるしね。
ワクチン陰謀論はネタ的に面白いと思うけども、ワクチンって予防効果と重症化のリスクを下げるという役割もあるんで、あんまり悪く言わないでくれよな……とは思っている。あと、どんな薬もワクチンも重篤な副作用という欄はあるので、いろんな薬のをググって見てみると面白いよと言ってみるテスト。